浅野卓(ASANO Takashi)
(日本語/English)
【専門】
◆知財事業プロデューサー/ブランドプロデューサー/知財戦略研究者。
◆「知財経営・知財戦略(→実績①)」を基軸に、「ブランド戦略(→実績②)」、「事業創出(→実績③)」の3つを専門とし、求めに応えて展開していった結果、農林水産業・地域企業経営の分野で、産官学にわたり支持を受けている。
【略歴】
◆東京都出身。早稲田大学 法学部卒業(2002年)。会社役員を経て(1998年〜)、日本初の特許事務所附属研究所である、浅野国際特許事務所附属 国際知的財産戦略研究所にて、コンサルタントとしてのキャリアをスタート(2004年〜)。
◆社会人院生として、「経営」「法律」「政策」「国際関係」の複合面からの知財戦略を提供するべく、東京理科大学専門職大学院 首席修了・総代(知財戦略専攻、2010年)、早稲田大学大学院 修士課程修了(知財権法専修、2013年)。
◆実務を通じて、国家資格 一級知財技能士(全専門業務)、AIPE認定 知財アナリスト(全職種)等、知財マネジメント、ブランディング、事業プロデュース に関する国家・公的資格を多数取得。
◆事業プロデューサーに転じ、現在、同 国際知的財産戦略研究所 副所長 ならびに 東日本大震災直後に復興支援のために起業した アグリ創研株式会社 代表取締役社長(2011年〜)。
【現場から導かれた3つの専門】
◆吉野林業(奈良県)が、私の農林水産業に関わる原点。2011年当時、木材価格がバブル期の20分の1になる中で、間伐ができない山もあった。
◆吉野杉は、建材として超一級品だが、肌が赤い(時には黒い)ため洋風住宅には使いにくい。一方、吉野杉は収穫までに100年以上かかり、100年前に洋風住宅が全盛になるとは予測できない。
◆産品自体は変えずに、評価を変える――この状況下、新たな価値を付与し、顧客に伝えるのは、「ブランド戦略」だ。そして、自己の競争優位性を保持し、収益を確保するには、「知財戦略」が不可欠だ。さらに、事業所得を向上させ、持続的に発展させるには、「ビジネスモデル(仕組み)」が必要だ――こうして私のコンサルティングの3つの中核が定まった。
◆以来、全国段階および各地のJAや地域企業の顧問を務め、知財と農林水産業の両方の現場に立ち続ける。
【実績①:知財経営・知財戦略/農水知財】
[公職]
◆農林水産省 国立研究開発法人審議会 専門委員(2017年〜)。
◆農林水産省 「農業知的財産保護・活用支援事業」 農業知財マネジメント研修検討会委員、実践セミナー講師(2024年〜)。
[公的事業]
◆経済産業省「チーム伴走型 知財経営モデル支援事業」支援専門家(2020〜2021年:関東経済産業局、2023〜2024年:九州経済産業局)。
◆文部科学省「大学COC事業」である『地域の質を高める地域連携・知識還元型まち育て事業(名古屋学院大学 知的財産に関する教育研究プロジェクト)』(2014〜2017年)。
[教職]
◆高崎健康福祉大学 客員准教授(2023年度〜)、芝浦工業大学 非常勤講師(准教授相当、2022〜2023年度)、東京都立大学 大学院 非常勤講師(2019〜2021年度)、大正大学 兼任講師(2014〜2016年度)、産業能率大学 兼任教員(2014年度)、東京医薬専門学校 非常勤講師(2010〜2016年度)のほか、4つの大学院のゲストスピーカー、3つの常設研修機関の講師として、知財の研究・教育を担当。
◆紀要・専門誌など論文・実務解説、キー局TV・全国紙などメディア掲載、基調講演・招待講演など講演実績多数。
[主な著書]
◆木棚照一・石田正泰らとの 共著『実践 知的財産法』(法律文化社、2017年)。全18章のうち7章分(著作権法、種苗法・地理的表示法、ブランド戦略、知財戦略)を執筆。
◆単著『ビジュアル 知的財産マネジメント』(DTP出版社、2012年)。知財法の基本解説から、知財経営への応用までを一気通貫に著す。
[全国表彰]
◆顧問先が、農業分野における知財権の国内外にわたる戦略的な活用等を評価され、第7回 日本弁理士会 知的財産活用表彰 「知的財産活用大賞」を受賞(2021年)。
◆自らも、ティッシュボックスの全国一斉 サイズ変更の契機となった発明(第53回 全日本学生児童発明くふう展 「入選」、1995年)等、数件の発明実績。
[その他]
◆雪印種苗株式会社 第三者委員会 専門家参考人(2018年)。
【実績②:ブランド戦略/地域ブランド】
[公職]
◆特許庁「地域団体商標普及啓発事業」外部委員・座長(2019〜2021年)、特許庁主催のビジネスコンテスト「地域ブランド総選挙」審査員長(2020年全国大会、2019年東北大会)。
[公的事業]
◆中小企業庁「JAPANブランド育成支援等事業」支援パートナー(国内外、2021〜2023年)。
◆農林水産省「主要輸出国の知財制度等実態調査委託事業」において、中国・韓国・インドネシア・タイ・シンガポール・マレーシア・ベトナムの地理的表示(GI)制度について調査・報告(2019〜2020年)。
◆農業系特別民間法人にて、全国1000万人のグループ全体の、地理的表示(GI)制度を戦略的に活用したビジネスモデルを構築(❶グループ自体および取扱農産物のブランド戦略、❷地域全体の活性化に至る「アウトカム戦略」、❸GIの対象産品が地域起こしの中核たり得るかを評価する「GI指数」等。2014〜2016年)。また、制度施行初日の地理的表示(GI)『登録申請受付式』において、最も多くの案件(受付開始と同時に申請された14件のうち3件)を取扱う(2015年)。
[主な著書]
◆特許庁編『地域団体商標ガイドブック 地域ブランド10の成功物語』を監修・部分執筆(2019年)。特許庁内でも好評を得て、版を重ねる。
[全国表彰]
◆顧問先が、2000名を超える部会員が一体となったブランドの維持・拡大を評価され、第58回 農林水産祭 「内閣総理大臣賞(多角化経営)」を受賞(2019年)。
◆また、ブランド確立の取組みを評価され、第48回 日本農業賞 「大賞(集団組織の部)」および「農林水産大臣賞」を受賞(2019年)。
[その他]
◆利酒師(有資格者)・ソムリエ(有資格者)として、八芳園(東京・白金台)にて、日本初の、日本の地理的表示(GI)産品のフルコース料理をプロデュース(2018年1月28日提供)。当該メニューブックを、EU代表部およびEU諸国の在日大使館・商工会議所に提供。
◆全日本ソムリエ連盟 ワインナビゲーター認定講座「Le Cours de Cépages et Indication Géographique (品種と地理的表示の講座)」を主宰(2024年〜)。
【実績③:事業創出/海外展開支援】
[公職]
◆法務大臣認証ADR機関 日本不動産仲裁機構登録 調停人(民泊・農家民宿、2019年〜)。
[公的事業]
◆農林水産省 関東農政局選定 6次産業化プランナー(2012, 2013年)、6次産業化 中央プランナー(全国対応、2014〜2022年)、農山漁村発イノベーション 中央プランナー(全国対応、2022年〜)。
◆農林水産省「中山間地域所得確保推進事業」(2021〜2022年)として、マレーシアにおける、日本の柿・桃のマーケティング調査・分析、事業戦略の立案、取引先候補の選定、事業計画の作成を行い事業化。
◆復興応援KIRIN絆プロジェクトである『伝統産業「伊達のあんぽ柿」の復活と継承〜新たな挑戦』(2015〜2017年)等、震災復興事業にも参画。
[全国表彰]
◆顧問先が、地産地消等優良活動表彰 「農林水産大臣賞(生産部門)」(2019年)、「農林水産省 食料産業局長賞(生産部門)」(2019年)を受賞。
◆また、輸出に取り組む優良事業者表彰「農林水産省 食料産業局長賞」(2019年、2021年)をはじめとして、顧客が多くの全国表彰で上位に輝く。
[その他]
◆快眠(隠れ不眠)という経験価値を前面に打ち出した『吉野杉による快眠プロジェクト』(吉野林材振興協議会賞、2011年)をはじめ、全国各地で 地理的表示(GI)制度や日本農林規格(JAS)制度を活用した地域経営モデル等、地域産品の価値の発見・再設計や、価値の共創プロセス等をデザインする。
【貢献できること】
◆「ブランド戦略」を起点に「ビジネスモデル」、「知財戦略」までを一連のパッケージとして組み立て、『100年先も息づく新たな価値〜100年価値™〜』を創り出す支援をします!
2024年11月現在
〔浅野卓 詳細履歴はこちら〕
〔浅野国際特許事務所ホームページへ〕
〔アグリ創研株式会社ホームページへ〕
ASANO Takashi
ASANO Patent & Mark Attorneys
- Executive Vice President, Institute of International Intellectual Property Strategy (IIIS)
- Director, the Department of Intellectual Property Management and Creating New Agri-businesses
AGRI SOKEN Corporation
- Chief Executive Officer
- Sommelier, Principal of 'Le Cours de Cépages et Indication Géographique' (Wine Navigator Certification Course of ALL NIPPON SOMMELIER ASSOCIATION)
Academic Degrees
- Master of Laws, Major: Intellectual Property Rights Law, Waseda University, Tokyo (2013)
- Master of Intellectual Property, Major: Intellectual Property Strategy, Tokyo University of Science, Tokyo (2010)
- Bachelor of Laws, Waseda University, Tokyo (2002)
Public Positions
- Expert Member, the Council about National Research and Development Agency, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries(MAFF) (2017-)
- Member, the Committee to Protect and Utilize Agricultural Intellectual Property, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries(MAFF) (2024-)
- Chairman, the Working Group to Diffuse and Enlighten Regional Collective Trademark, Japan Patent Office (JPO) (2019-2021)
- Planner registered with the Central Support Center to Innovation Incubated in Rural Areas (2022-)
- Supervisor of the Project to Secure the Income in Mountainous Areas, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF) (2021-2022)
- Partner to Support the Growth of JAPAN BRAND, Small and Medium Enterprise Agency (government agency) (2021-2023)
- Expert of Intellectual Property-backed Management selected by Ministry of Economy, Trade and Industry (METI) (2020-2021, 2023-2024)
- Researcher of the Project about Actual Condition of Intellectual Property Systems in Major Exporting Countries, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF) (2019-2020)
- Candidate for Mediator registered with the Alternative Dispute Resolution(ADR) Center of Nihon-hudousan-chusai-kikou attested by Minister of Justice (2019-)
- Planner registered with the Central Support Center to Develop the Sixth Industry (2014-2022)
- Planner to Develop the Sixth Industry selected by Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF) (2012-2013)
Lecturer in IP Law and Strategy
- Visiting Associate Professor, Takasaki University of Health and Welfare, Faculty of Agriculture (2023-)
- Shibaura Institute of Technology, Faculty of Design Engineering (treatment as an Associate Professor, 2022-2024)
- Tamba Municipal School of Agriculture (2020)
- Tokyo Metropolitan University, Graduate School of System Design (2019, 2020, 2021)
- Agri Innovation College (2018, 2019, 2020)
- Organization for Small and Medium Enterprises and Regional Innovation, JAPAN (2016)
- Taisho University, Advantage program (2014, 2015, 2016)
- Nagoya Gakuin University, Center of Community(COC): Project of Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT) (2014-2017)
- Sanno Institute of Management, Faculty of Business Administration (2014)
- Tokyo College of Medico-pharmaco Technology, Department of Biotechnology Technology (2010, 2011, 2012, 2013, 2014, 2015, 2016)
Guest Speaker in IP Law and Strategy
- Kokushikan University, Faculty of Business Administration (2023)
- Kokushikan University, Graduate School of Comprehensive Intellectual Property Law (2018)
- Tokyo University of Science, Graduate Shcool of Innovation (2015, 2016,2017)
- Tokyo University of Agriculture and Technology, Graduate School of Agriculture (2015, 2016)
- Tokyo Metropolitan University, Graduate School of System Design (2012, 2013, 2014, 2015, 2016, 2017, 2018)
Representative Works
- Guidebook of Regional Collective Trademarks, Tokyo: Japan Patent Office (JPO), 2020 (supervision and co-authored)
- System for Protection of Geographical Indications; China, Korea, Singapore, Viet‐Nam, Thailand, Malaysia, Indonesia, Tokyo: Meros Consulting, 2020 (co-authored)
- Intellectual Property Law by Practice, Kyoto: Horitsu Bunka Sha, 2017 (co-authored)
- JA Group's Manual to Make the Most of Geographical Indication System(PGI), Tokyo: Central Union of Agricultural Co-operatives, 2015 (co-authored)
- Intellectual Property Management by Visuals, Tokyo: DTP Publishing, 2012 (authored)